図書室でキミと~秘密事は図書室で~
晶奈の涙もとまり、落ち着いたころ。
二人並んで家までの道を歩く。
キョロキョロと辺りを見渡しては…不安そうに、唇を噛み締める晶奈。
よほど怖かったんだな。
「……ねぇ。」
「え?」
俺らの家まで10メートルくらいだろうか。
いきなり話し出した晶奈。
「……明日から…一緒に学校行ってくれない?」
「……」
一緒に登校する ってことか?
なんで朝も…
「ストーカーされてるの、夜だけじゃなくて…朝も、つけられてるみたいなの……」
何かを思い出したのか、ブルッと身震いして
悲しそうに眉をひそめた。
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