図書室でキミと~秘密事は図書室で~


……紳?

何が言いたいんだ?




「じゃ、行くわ。」


「…ぁ、あぁ。」



紳は教室を出るため振り返った…と思ったら

クルッとこちらを向き




「なんか沈んでるみたいだったからさ。
今日はささやかなPresent?」


「は…?」



プレゼント?

なにがだ……?




「可愛い可愛いイチネンセイに癒されてこいよ…?」




ニヤッて笑って発された言葉に

言葉通りに固まる俺。




じゃ と手を上げて、紳は教室を後にした。




間違いない。


今日、図書室にくるのは……




可愛い可愛い イチネンセイ だ。




.
< 62 / 166 >

この作品をシェア

pagetop