図書室でキミと~秘密事は図書室で~


“頑張ろうね” と言って笑いかけると、しっかり返事をした彼女。



素直で真っ直ぐで……いい子だ。


紳に言われた通り、癒される…



さっきは中川さんに「休んでる」なんて言ったけど…今度何か奢ってやろう。




こうして、この前のように作業を始めた。


時々交わす言葉と、たまに触れる指先に……

ドキドキと心臓が波打っていた。





〜〜〜〜



作業を始めて30分。

この作業にも慣れたのか、最初に比べて早く終わったような気がする。




「よし、終わりだね。」



今日のノルマは達成だ。


椅子に座って、彼女を見てみる。



頭を動かすたびに滑らかに揺れる艶々した黒髪。


何度、触れてみたいと思っただろうか……




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