図書室でキミと~秘密事は図書室で~


待ち合わせ時間10分前。

指定の場所に向かうと……




「……いた。」



周りをキョロキョロしながら、携帯を開いている彼女が見つかった。


……雰囲気が

違う。



制服のときより華やかで、艶やかだ…

短いスカートから白い足が伸びている。



周りにいる男たちも、彼女をチラチラ見ているのがわかる。


一言でいえば

“可愛い”。


話しかけるのをためらってしまうくらいに。



しばらくそのまま様子を伺っていたが、あまりノロノロしていると誰かに連れ去られてしまいそうで…

いかにも「今来た」という感じで、声をかけたのだった。




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