図書室でキミと~秘密事は図書室で~
それをみた瞬間、どうしようもない感情が渦巻いた。
モヤモヤ とも イライラ とも、ちょっと違う
今まであまり感じたことのない……真っ黒な感情だ。
「お待たせいたしました、アイスコーヒーのM……」
「すみません。オレンジジュースのM追加で。」
紙袋に入ったアイスコーヒーを受け取り、店員の言葉を遮って注文した。
オレンジジュース
あの日、彼女が飲んでいたものだ。
俺の知らない他校の男の前で、幸せそうに笑っている彼女を見て
……それをぶち壊してやりたくなった。
お金を払い、オレンジジュースを手に彼女に近づく。
気付かれないように後ろから…
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