となりの空席


夕暮れのなかを史織の学校を目指して走った


史織の学校に着くと、部活帰りの人がたくさんいた

私は当てもなく校門前に立っていた


行き交う人たちが私を見ている気がした


自意識過剰かな...?


「弥生?」

肩に手を置かれて振り返ると


「...史織?」

「そうだけど...学校まで来てどうしたん?お前、学校は?」


< 73 / 220 >

この作品をシェア

pagetop