となりの空席



そんな感じで半ば無理矢理始めたお別れ会



ゲームをしたり

漫才をしたり

クイズもした


休み時間には他のクラスも混じってやった




でも...


タケルは私と目も合わせようとしなかった







「弥生~私のこと忘れないでね~」

「ばかだなぁ。忘れるわけないじゃん」

沙姫の頭をそっと撫でる


「これ私の住所とケー番。弥生は携帯持ってないから、文通になるけど...」

「「「私のも!!」」」


四人いっせいにメモを渡してきた


「うん。向こう着いたら手紙書くね。携帯も買ったら伝えるから」



「うぇ~」

「弥生~」


悲しい

寂しい



でも涙は出ないの

枯れるほど泣いたから




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