星降る夜にサンタにKissを

「ほ、ほら///お昼終わっちゃうから早くご飯取りに行こ!!」


くすぐったい気持ちを隠すように、三汰と一緒にお昼を選びに食券を買いに走る


アタシは無難にいつものAランチを頼む。その横で券売機に千円札を入れて一人悩む三汰の姿

物事をパッパと決めるアタシとじっくり決めていく三汰、、
けして性格が合っているわけではないけどアタシみたいに気の強い女は彼のマイペースな部分に凄く癒されたりする

「ほら、ねぇ。昨日テレビ見てカレー食べたいって言ってなかったっけ?」


「あっ、そっか!!じゃあカレーにしよっと♪」


850円のカレーランチのボタンを押して食券を取り出し口から取った

「苺実、ありがとう♪」


「いいえ//」


女のアタシにリードされても嫌な顔ヒトツしない三汰。
友達は尻に引いてるなんてからかうけど、元来男の方が力は強く、三汰が本気を出せばきっと勝てない。なのにいつもアタシに合わせたり、さりげなくエスコートしてくれる彼は本当の意味でカッコイイ男なんだと思う。


「じゃあ、俺が運ぶから苺実は座って待ってなよ。」


「は〜い♪」


ありがとう..本当なら言わなくちゃいけないのにアタシはいつも言葉がつまる

三汰はいつだって、小さな事でもお礼を言ってくれるのに..



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