星降る夜にサンタにKissを
思い返せば5年前
三汰に告白された時もクリスマス前だった
高校に入学したばかりの頃同じクラスに居たのが三汰で穏やかで優しい三汰の周りにもいつでも人が集まってた
反対にアタシは強気な女で可愛いげもなくて、こんな女を好きになる男なんていなくて、周りの可愛らしい女の子達を見てはコンプレックス抱いてた。でもそんなアタシに初めて優しくしてくれた三汰
普通に話してるつもりでも言葉がキツクなってしまうアタシに対して怒るわけでもなくいつだって笑顔で返してくれた。
そんな三汰の事を小さな芽がだんだんと実をつけ花を咲かせるように、少しずつ好きになっていったの
だけど天の邪鬼だったアタシがそんな気持ちを素直に表せるはずなくて、毎日三汰を想い眠ることしか出来なかった。
それなのに
そんなアタシを三汰は好きだと言ってくれて
アタシ達は付き合う事になった
『苺実は俺の運命なんだ。だからこの先もずっと苺実と一緒に居たい・・苺実の小さくて温かい手をずっと繋いでいたいんだ』
手なんて繋いだ事もないのに・・アタシの手が温かいなんて何で分かるの
照れ隠しにはぐらかすと
『それは、、秘密♪』
そぉ言って、アタシの手から手袋を外し初めて手を握ってキスをした
アタシの手より三汰の手の方が暖かかったのを今でも覚えてる