星降る夜にサンタにKissを

「今年も逢えないんだ?」

「う・・んバイト入れちゃって、」


そのすぐあとのクリスマス、三汰は家の用事で遠くまで行かなくちゃいけないからと逢えなかった


「今度はなに?」

「あ・・うん・・ケーキ屋かな」


その次の年は親戚に不幸があって逢えないと言われた


「どこの?」

「ちょっと遠くなんだ・・」


3年目、今年こそは期待したのに受験があって塾の合宿だから会えないって断られた


「じゃあアタシも行く。」

「無理だよ・・ごめん・・」


去年はバイト・・・


「あっでも、次の日に会おう26日なら平気だから!!今年は旅行でも行こう・・」


「アタシはクリスマスに会いたいの・・」


毎年会うのは26日できちんとプレゼントもくれる

ペアリングにペアネックレス・・ブランド物の財布

だけどアタシが欲しいのは物じゃないんだよ


「ごめん苺実、、、、でもそのうち埋め合わせはするから」


「もぉいい!!!」


・・バン!!!
力任せにテーブルを叩いた

静まり返った学食でみんなの視線が突き刺さる。だけどアタシは気持ちを止められなかった



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