不良くんとの恋愛事情
「美ー羽ちゃん♪」

鞄に荷物を詰めてると後ろから誰か抱き着いてきた


「ふみゃああっ!?」


鞄を掴んでた手がビクウッ!と止まる


「お、いつもながらいい反応す」

―――バコッ

「いてぇっ!?」

「ちょっと、あたしの美羽に何してんのさ!」

「う、凛ちゃあん...」


あたしは背中から離れ、床に頭を抱えながらうずくまってる相手を見たあと、助けに来てくれた凛ちゃんへ抱き着いた


「よしよし、もう大丈夫だからね?」


凛ちゃんは抱き着いた私の頭を優しく撫でてくれる

その手がとても温かくて、私はすぐに落ち着いた




「...やっぱり、啓吾くんだったんだ...」


私に抱き着いた犯人は予想通りだった



大久保啓吾-オオクボケイゴ

隣のクラスのムードメーカー
よく隣の教室から笑い声が聞こえてくる

それは全部啓吾くんが笑わしてるみたい


茶髪で少し長めの髪をWAXで持っている

見た目はチャラチャラしてるけど、意外といい人だし真面目な所もある


そんな啓吾くんは、よくこのクラスに来ては私に抱き着いてくる


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