きみに届け,この想い
ガラッ
あたしがお腹を撫でていると、不良くんが入ってきた。
「起きたか」
そう言いながらベッドの横にある椅子に座った。
「あ、あの、赤ちゃんは…無事なんですか…?」
不良くんがそんな事知ってるかも知らないのに、あたしの口が無意識に動いていた。
しかし、声を出した瞬間に涙が溢れだしてきて、うまく喋れなかった。
「あぁ、無事だ。急に大きな刺激がきて驚いただけだ。けど、これからは気を付けろだと」
と、赤ちゃんの無事を知らせてくれた。
「よかった…」
よかった…
本当に、よかった───…