きみに届け,この想い
そんな中、突然龍が口を開いた。
「親父、もういいから仕事しろ」
…へ?
親父?
龍の言葉にあたしの頭はついていかない。
そのせいで頭の中はこんがらがっていた。
「えー、ちょっとくらいいいじゃないか」
と口を少し尖らす先生。
「ったく、てめぇ今何歳だと思ってんだ。歳を考えろ歳を」
「こら、龍!お父さんに向かって「てめぇ」とはなんだ!」
先生はそう言いながら龍の頭をペシンッと叩いた。