きみに届け,この想い





「ってぇな!」



と言う怒鳴り声と同時にあたしの頬に痛みが走った。




「…っ」




「ま、おろすかおれさねぇかは叶華が決めろ。
でも、俺は父親にはなんねぇから。
じゃ、俺等今日でお別れな」





そう言い残し、光太は屋上を出ていった。





「…っうぅ」




おろせって言われることは覚悟してた筈なのに…





あたしの瞳からは次から次へと涙が零れ落ちていく。





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