きみに届け,この想い
ドンッ
「いたっ」
フワッ
「っと、危ね」
あたしは一瞬何が起きたか分からなかった。
でもそれはすぐに理解出来た。
さっきの何かがぶつかったのは、あたしに向かって喧嘩男Aが飛んできた。
そして、あたしを不良くんが受け止めてくれた。
「てめぇ等、一般人捲き込んでんじゃねぇよ」
と、不良くんが低い声で喧嘩男達に言うと、喧嘩男達は「す、すいませんでした!!」と頭を下げて何処かへ行ってしまった。