現代戦国時代3
「さて……次はこちらから行く」

天草の太刀がゾワゾワとざわめいている。

「ふう……」

政宗は息をつき、落ち着こうとしていた。

「もう死ぬ覚悟てもするつもりですか?政宗さん」

「いいや……こっちも本気でいこうと思ってな」

政宗は眼帯を外し、隠された目を露にした。

そこには鈍く輝く鋼の玉があった。

「俺のこの玉で天草……貴様を打ち砕いてやる」

政宗の持つ柄だけになった刀から、新たなる刀身がはえてきた。

「へえ、生成する能力だなんて錬金術みたいですね」

「そんじょそこらの刀と一緒にするなよ。こいつはひと味違うぜ」
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