現代戦国時代3
恐怖ではない。
体の麻痺に近い。
腕もあがらず、梯子もこのままでは下れない。
「やっと効いたみたいね。私の毒が…」
女の袖から、何やらきらめくものが見える。
「ぐ……ああ…」
「君には、死んでもらおう。なにかとばれると厄介なんでね」
刀が再び、根津に向けられる。
まさか、敵のスパイが紛れ込んでいたとは…
「さよなら」
その一言を聞き、根津は目を閉じ、死を覚悟した。
「させるか!!」
ダーンッ!!
銃声が響き、なにかが落ちる音がした。
「ちっ、また見つかったか?」
刀を落とした青年。
銃声は恐らく、孫市のものだろう。
別の見張り台に、孫市の姿を根津は確認した。
「逃げよう。このままでも負ける気はしないけど」
青年は刀を拾い、女を担ぐと身を翻し、見張り台から飛び降りた。
体の麻痺に近い。
腕もあがらず、梯子もこのままでは下れない。
「やっと効いたみたいね。私の毒が…」
女の袖から、何やらきらめくものが見える。
「ぐ……ああ…」
「君には、死んでもらおう。なにかとばれると厄介なんでね」
刀が再び、根津に向けられる。
まさか、敵のスパイが紛れ込んでいたとは…
「さよなら」
その一言を聞き、根津は目を閉じ、死を覚悟した。
「させるか!!」
ダーンッ!!
銃声が響き、なにかが落ちる音がした。
「ちっ、また見つかったか?」
刀を落とした青年。
銃声は恐らく、孫市のものだろう。
別の見張り台に、孫市の姿を根津は確認した。
「逃げよう。このままでも負ける気はしないけど」
青年は刀を拾い、女を担ぐと身を翻し、見張り台から飛び降りた。