現代戦国時代3
「うん?」

俺が目を覚ますと、そこは真っ白な部屋だった。

窓はなく、ただ真っ白な部屋の真ん中に黒のテーブルが置いてある。

俺は椅子に座って、テーブルに突っ伏した状態で寝ていたようだ。

見たこともない部屋。

夢だろうか?

「やあ?目を覚ました……というのはちょっと違うかな」

テーブルにはもう一つ椅子があり、そこに見知らぬ青年が座っている。

寝ぼけ眼では見えなかったが、声をかけられて、はっきりと確認できた。

「あ……あの…ここは」

「ここは……そうだな。現代戦国時代の避難場所というのが一番正しいかな」

「現代戦国時代?」

俺はしばらく目線を上にやって、なにか思いだそうと必死になった。

何か大事なことのように思えるのだが、引っ掛かってばかりで出てこない。

「ふふ……随分、考え込んでるみたいだね?」

青年はお茶を飲みながら、こちらを見て微笑んだ。
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