現代戦国時代3
「その陽炎さんは一体何を伝えようと?」

「まずは、猿飛佐助くんに聞きたい。君は覚えてるかな?現代戦国時代に入った時のことを」

陽炎は俺に向かって、真剣な眼差しで聞いてきた。

入った時……

俺は、確か……

「海野に助けられてばかりが嫌で自分を強くしたくって…」

「よかった。君にはまだちゃんと記憶があるみたいだね?」

「記憶?」

「君はゲーム中に、自分のことを思い出したことがあるかい?学生としての自分だよ」

陽炎に言われたように、俺はゲーム中での自分を振り返ってみた。

確かに自分が高校生であるということよりは、何か武士になったかのような感じが強かった気がする。

「でも、それはゲームがリアルだからそう思っただけじゃ?」

「そうかな?君は知っているかな?現代戦国時代のプレイヤーがそれと全く同じ症状に陥っていることを」
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