現代戦国時代3
男は風の刃の残りでサラサラと髪をなびかせている。

こんな軽い雰囲気の奴に会うのは初めてだが、やはり手強い。

「おっと、名乗るのを忘れてたねえ。おいらは、豊臣秀吉。織田の忠臣が一人」

「織田の忠臣?」

「おいおい、あんたたちが倒したあれが織田と思ったのかい?」

予想外の事態ばかりで、もう慣れてきてしまった。

鴉の奴らは正に、天から凄まじい数で見つめる鴉のような軍団らしい。

「じゃあ、織田はまだ生きているってことか?」

「ああ。今頃、お前んとこの軍に攻めてる頃だろう」

「!」

「そう驚くなよ。お前もすぐにあの世行きだ!」

ヒュンッ!!

鉄扇を振りきった秀吉。

凄まじい風が俺を吹き飛ばした。

ガンッ!

なにもない空間と思ったが、壁はあるらしく、俺は思いきり叩きつけられた。
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