現代戦国時代3
「鳥たちが騒がしいな」
見張り台にて、孫市は周りの景色を眺めていた。
空を飛ぶ鳥たちの群れが、城から遠ざかっていく。
城で何かが起こることを予見しているようだ。
「城の内部は敵に知られ、兵力は削り落とされた。こっちは籠城するしかないし嫌な戦いになりそうだ」
先の織田軍との戦いとは違い、次は迎え撃つ立場だ。
城に火を放たれようものなら、手の内ようがない。
「今は、謙信様に城の補強を頼んでいるが、間に合うかどうか…」
考えれば考えるほど、独り言が増えていく。
「おい、孫市。ちょっといいか」
「政宗様」
政宗も見張り台に上がってきた。
「何かありましたか?」
「なーに。お前にこいつの扱いを聞こうと思ってな」
政宗の手には、孫市と同じ雑賀衆の使う銃が持たれていた。
「政宗様が銃を?」
「戦いに勝つためには獲物はなんでも使いたいからな」
見張り台にて、孫市は周りの景色を眺めていた。
空を飛ぶ鳥たちの群れが、城から遠ざかっていく。
城で何かが起こることを予見しているようだ。
「城の内部は敵に知られ、兵力は削り落とされた。こっちは籠城するしかないし嫌な戦いになりそうだ」
先の織田軍との戦いとは違い、次は迎え撃つ立場だ。
城に火を放たれようものなら、手の内ようがない。
「今は、謙信様に城の補強を頼んでいるが、間に合うかどうか…」
考えれば考えるほど、独り言が増えていく。
「おい、孫市。ちょっといいか」
「政宗様」
政宗も見張り台に上がってきた。
「何かありましたか?」
「なーに。お前にこいつの扱いを聞こうと思ってな」
政宗の手には、孫市と同じ雑賀衆の使う銃が持たれていた。
「政宗様が銃を?」
「戦いに勝つためには獲物はなんでも使いたいからな」