現代戦国時代3
その頃、政宗と謙信は本軍を引き連れ、戦場へと参戦していた。

しかし、敵はほぼ生き残っていないような状況だった。

「これは……」

政宗は馬を降り、倒れた敵兵に近づいた。

凄まじい切れ味のなにかで切り裂かれたようで、鎧が見事に抉られている。

「雑賀でもないし、俺の兵にこんな剣を使える奴はいない……」

そこに謙信が寄ってきた。

「何やら戦場の雲行きも怪しくなってきたようだな」

「……ああ。ここからは気を付けて進むことにしよう」
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