現代戦国時代3
「だったら、お前はなんなんだ!!俺たちを殺して、どうするつもりだ!?」

政宗の問いに、天草はおどけたような表情で首をかしげた。

「さあ……あなた達が夢に溺れて死ぬのを見届けたら考えますよ。それに、あなた達がここで死ねば全ては変わるのさ」

天草の言葉に、謙信は意味を見いだせなかった。

相手は支配者になろうとしているわけではない。

しかし、謙信の存在が邪魔ということに、謙信は頭を混乱させられた。

「まあ、目的なんてあなた達に伝える義理もないかもしれませんね。じゃあ、さっさと死んでもらいます」

天草は太刀を振り上げ、切っ先を天に掲げた。

「夢とともに死になよ」
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