one's first love
『んー…どぉだろ?』
なんて、メールしてるうちに授業が終わる。

それから授業中に裕くんとメールをするのが日課となった。

『ひまー』
「オレもー」
なんて、どうでもいい内容ばっかり。
でも、あたしはこの他愛ない、適当なメールでさえ嬉しくて、楽しくて、幸せで、
あたしの毎日は充実。

『あれ…?裕くんいない…』
裕くんのクラスを見ると、裕くん所か、誰一人といない。

『…学校来てる?』
あたしは裕くんにメールした。

裕くんの返信は早くて、
すぐに返事が来た。
「行ってない。新型インフルかも…熱が…」

その頃、新型インフルが流行していて、裕くんのクラスだけじゃなくて、センパイのクラスも学級閉鎖になっていた。

『え?まぢ??なんか食べたいものとかある??』
それからなかなか返信が来なくて、

バイトの休み時間、
メールを確認すると、
裕くんからの返信。

「んー、大丈夫。」

『飲み物とか食べたいものとかあれば言って?買ってくから!!』

「いーよ、なちにうつしたくねーから。」

…人の事心配してる場合じゃないでしょ?


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