one's first love
数日後、
あたしはインフルで寝込んで休んだ。

裕くんはあたしが休んだ日に復活したらしく、
会えなくて淋しかった。


携帯がチカチカと光る。
「インフルだって?大丈夫?オレもなちいねーと学校つまんねーから早く治せよなW」

メールの差出人は、
裕くん。

このメールを見て、あたしはまた“好き”って、思った。

『大丈夫だよ!!すぐ治すから待っててね!!』
そうメールをして、
強烈な睡魔に襲われたあたしは、そのまま眠りについた。



.....数時間後。
あたしが起きるとチカチカと光る携帯。
メールが着ているという合図。


メール着てたんだ…
誰だろ?楓かな…??

「ゆっくり休んで、早く休めよ!!無理しないよーにな?おやすみ。」
差出人はやっぱり裕くんで、胸がキュンって締め付けられる。

数日後、
インフルが完治して、
あたしは学校に復帰。

たまたま前を通り過ぎた裕くんの肩に軽くパンチをして、
『昨日はさんきゅ!!』
それだけ言って、
教室にガンダ。
「あぁ」

裕くんのそっけない返事にも笑みをこぼしながら、前より高鳴る胸を押さえて、自分の席について、一時間目の準備をした。


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