one's first love
「なっちゃん!!ここっココ!!」

『んっお待たへ〜』
あたしはなんとなく彼の隣に座る。


「あ!!そうだ!あの子のメアド教えて?名前なんだっけ…あの...中学一緒だった…ゆ..友子ちゃん?だっけ??」

なんか胸騒ぎがする。
嫌な予感……。
教えたくない…ケド、
教えない理由はない……。


「さんきゅッ♪」
嬉しそうに彼は言う。


それからあたし達は地元のサイゼに向かう。


サイゼでみんなで恋バナ。

「夏ってさー、どゆ人が好みなん?」


『ん〜?面白くて、優しくて、一緒にいて楽しくて、スポーツ出来る、イケメン♪ワラ』

「うっわ理想たかッW」


「え、俺当てはまってんじゃん(笑)」


『ちょーしのんなばーか(笑)』

当たり前じゃん。
あてはまってるに決まってるじゃん?
あんたの事言ってるんだっつーの、

ばーーかッ!!!


その数日後、
何故か、彼と友子と付き合う事になってた。

そして友子はあたしが彼の事を好きだと言う事を勝手にバラして、あたしと彼の長い友人関係を崩した。

あたしはずっと彼が好きで、でも、あたしは彼との友達としての関係を崩したくなくてずっとずっと言えなかったのに………。

勝手に想いを伝えられた怒りと、あたしが好きだと知ってるのに、何も言わずに付き合い始めた友子にあたしは本気でキレて、大泣きした。

あたしがどんなに好きでも告白出来なかったのに………。


あたしのメンタルはボロボロで、


その状態から、
あたしを救ってくれたのが、裕くんだった。


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