【完】強引な告白
私は言われてしばらくボーッと彼を見つめていた。



何度もリピートされる彼の言葉…。



だんだんと赤くなる頬。



もっともっと熱くなる身体。




「………………え?」



私は数秒遅れて反応した。



「…聞こえなかった?」



彼はクスリといじわるそうに笑い、私の手首を掴んで私をトンネルの壁へ押し付けた。



ドクンッと心臓が高鳴る。


「……好きだよ」



そう、耳元で囁かれる。



耳に彼の温かい吐息がかかって、くすぐったい。


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