【完】強引な告白
優ちゃんは私の視線を辿り、


「知り合い?」


と尋ねてきた。



「……ううん。
なんでもない……」



そう言うと私は、流れるプールに身を委ねた。



どんどん流されていく私の身体。



優ちゃんも私についてくる。



進んでいくと、途中で分かれ道があった。



一つがトンネルを通っていくほう。



もう一つが大きな岩みたいなところを越えて通っていくほう。



「…どっちにする……って、優ちゃん!?」

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