恋は翼に乗って~アロハ・ハネムーン~



「さぁ、みなさん。フレッシュなマンゴーとパパイヤのミックスジュースをどうぞ」



瑠美がグラスに人数分の、生ジュースを注いで持ってきた。



「おっ、トラベエ気が利くなぁ。ちょうど喉が渇いていたところだ。下のABCストアでも行ってきたのか?」



兼高が瑠美からトレーを受け取ると夫妻の前にジュースを配りながら、感心したように言った。



「そんな面倒なことしないですよボス。冷蔵庫にたっぷりと新鮮な食料が入ってました。シャンパンまで。・・・そのなかの果物をミキサーでちょいちょいっとね」



「さすが、めざといなぁ。米山さん、聞いての通り冷蔵庫の食べ物は、お好きなだけ召し上がってくださいね。それから、今我々がここをおいとました直後からこの部屋はプライベート空間です。そちらからのお呼びだてがない限り、お邪魔はしませんので」



兼高はそう言うと、ハワイでの連絡先の電話番号を公作に渡した。





< 104 / 200 >

この作品をシェア

pagetop