恋は翼に乗って~アロハ・ハネムーン~
「まるで竜宮城のようでした。新潟の海も綺麗だが夏のシーズンしか泳げません。羨ましいことです」
公作が言うとアーネストは目を輝かせた。
「ニーガタ?オー、何て偶然なんだ、ボクが滞在していたのはサドガシマですよ。最初はトーキョーにいたのですが、どうしてもキレイな海が近くにないと落ちつかなくて、日本の友達に聞いたらサドを勧められて」
アーネストは懐かしそうに、そう言った。
米山夫妻とアーネストの話が弾んだのは、言うまでもなかった。