恋は翼に乗って~アロハ・ハネムーン~



「ソースケって、よく見るとハンサムねぇー、・・・ヒック」



暫く兼高の腕にもたれていた瑠美は、彼を見上げて言った。



「はいはい、サンキュサンキュ」



「本気で言ってるんだからぁ、ヒック。ご褒美に頭なでてあげるからぁ、ちょっとしゃがんでぇ」



「よしよし、何のご褒美だか知らないが、泣く子と酔っ払いには逆らわない方がいいな」



かがんだ兼高の頬に、突然瑠美が熱いキスをした。



兼高はドキッとした。



二人は、お互いを見つめあった。



さっきの連中が今度はこっちに冷やかしを浴びせた。

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