恋は翼に乗って~アロハ・ハネムーン~



「ふーっ、もうダメ。お腹バンクしそうー。ムームーに着替えておいてよかったぁ」



瑠美は後部座席でうめいていた。



「いや、本当においしかったです。チャド君、くれぐれもお母さんに宜しくお伝え下さい」



終始料理に舌鼓を打っていた公作とはる子は、深々と運転席に向かってお辞儀をした。



「気にしないで。ママも喜んでました。よかったら夕食もどうぞって!」



「わたし、もう入りませーん」



瑠美が座席に沈んだ。




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