あなたのために・・・・。
「そんなに怒らないでいいじゃん」

って怒ってないんですけど・・・・。

「別に怒ったつもりじゃないんですけどぉ。」

「俺結衣ちゃんの事好きになった。俺と付き合ってみる?」

って・・・・・。

意味が分からず頭の上にハテナマークをうけべていると

「そういう所可愛い。ケータイかして」

何も言わず渡すと

「はい。これで俺に連絡できるからいつでも連絡してよ」

って勝手にメアド交換されてるし・・・・。

この先輩は入部当初から苦手だったんだけど

連絡しなかったら先輩に失礼だよね??

「わかりましたぁ」

消えてしまいそうなあたしの声を聞いて先輩はスッキプをしながら

みんなの元へと帰って行った

「結衣ちゃんあんなの気にしちゃダメだよ」

と言って南先輩が来た

「あの先輩っていつもあーなんですか?」

って素朴な疑問に先輩はクスリと笑って

「あいつアレでもキャプテンなんだよ(笑)」

えっ!!!

そうだったんだ。全然見えない

「ついでにあいつの弟が大地くんだよ」

えっ!!!

全然似てない兄弟だなぁ

顔も性格も声も全然ちがう

あたしは一人っ子だから、

「お姉ちゃんお兄ちゃんがいたらな」

ってよく思った。

でも世の中似てない兄弟もいるんだぁ

って実感した。

「結衣ちゃん気をつけないとあいつに何されるか分からないから何でも言ってね」

って南先輩は優しいな

「はい」

って目をうるうるさせると

「その顔は男子に見せちゃだめ可愛いすぎる」

って南先輩まで・・・・。

何でなんだろう??
< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop