君を想うとⅡ~Secret love~
◆素直なキモチ
「ハイ、理央はジンライム。
秀人はビールでよかったんだよな?」
祐吾が飲み物をコンッとカウンターの上に置く。
ドリンクが揃った所でセンパイと乾杯しようとしたら。
「祐吾!!オムライスは!?」
子どものようにセンパイが祐吾にくってかかる。
「ありゃ、時間がかかるんだよ!!
酒飲みながらゆっくり待ってろ!!」
「え~っ。」
祐吾にあっさり言い負かされたセンパイは。
ブスッとしながら、私のグラスに自分のグラスを軽く合わせた。
「ふふっ。」
「なんだよ、一ノ瀬。」
子どもみたいにオムライスをねだる彼が可愛くて。
ちょっとイジメてやりたくなった。
「オムライスをねだるようなお子ちゃまだから、伊織に捨てられんのよ。」
ドS心をくすぐられて、思わず彼の地雷を踏みつけると。
「お前は~っ!!!!!!
俺の傷をえぐりやがって~!!!!!!!!!!」
センパイは私のこめかみを両手でグリグリしながら。
ブーブー文句を言い始めた。