君を想うとⅡ~Secret love~


抱き合つくあたしに呆然としたままのセンパイ。




そして…

目の前にはキョトンとした顔の伊織と、あちゃーって顔した部長さん。






「理央……。えっ、しゅーちゃん??!!
な、なんでしゅーちゃんがうちにいるの!!??」







伊織がセンパイの名前を呼んだ瞬間。

センパイはハッとしてあたしの体を強引に押し返す。







「あ…。い、一ノ瀬がっ。
ご飯食べにこないかって言ってくれてさっ!!…で…来てんだよ。
い、伊織はデートかっ?」






センパイの目は完全に泳いでいて、落ち着きもない。


相当焦っているらしい。






そりゃ…、そうだよね。

一番誤解されたくない人にこんな場面見られたら、冷静でいられるはずない。




< 102 / 476 >

この作品をシェア

pagetop