君を想うとⅡ~Secret love~
抱き合つくあたしに呆然としたままのセンパイ。
そして…
目の前にはキョトンとした顔の伊織と、あちゃーって顔した部長さん。
「理央……。えっ、しゅーちゃん??!!
な、なんでしゅーちゃんがうちにいるの!!??」
伊織がセンパイの名前を呼んだ瞬間。
センパイはハッとしてあたしの体を強引に押し返す。
「あ…。い、一ノ瀬がっ。
ご飯食べにこないかって言ってくれてさっ!!…で…来てんだよ。
い、伊織はデートかっ?」
センパイの目は完全に泳いでいて、落ち着きもない。
相当焦っているらしい。
そりゃ…、そうだよね。
一番誤解されたくない人にこんな場面見られたら、冷静でいられるはずない。