君を想うとⅡ~Secret love~



「う…うん。桐谷慎の家でポテトアップルパイ作ろうと思ったんだけどお目当てのバターがなくて……。」




そこまで言うと。

部長さんはハァとため息をついて、伊織の肩をグッと掴む。






「もういいだろ、高宮。
行くぞ?」





強引に伊織の肩を抱いて

リビングを出ようとしてくれた部長さん。





なのに激ニブの伊織は


「でも桐谷慎。バターが冷蔵庫に…」


ワケのわからない理由で私たちの方を振り返る。








すると部長さんは


「お前はバカか!!空気を察しろ!!」


伊織に向かって思いっきり怒鳴った。





< 103 / 476 >

この作品をシェア

pagetop