君を想うとⅡ~Secret love~
「俺の言ってることが理解できたなら帰るぞ、高宮。」
部長さんがキッと睨んで伊織の腕を掴んで強引に引っ張り出そうとすると。
「あ…あの……、ごめんなさい…理央…。」
申し訳なさそうに伊織がうつむく。
ふー、やれやれ。
どうやらこの鈍感女も、ようやく何かを察したらしい。
部長さんはそんな伊織をみて、また大きくため息を吐く。
そして伊織の肩をグッと抱きよせると
「俺たちは出ていくから、後は二人でゆっくり話して??理央ちゃん。」
と苦い顔をして部長さんは微笑む。
だけど…センパイの顔を見ると。
「…じゃあな。取り込み中に邪魔して悪かった、藤堂。」
何故だか少し厳しい顔をして。
ボーゼンとする伊織を連れて、無理やり部屋を出ていった。