君を想うとⅡ~Secret love~
二人が出ていってしばらくしても。
あたし達は身動き一つできずに、ただ無言で何をするでもなくつっ立っていた。
しばらくすると。
「やっぱ…無理だわ。」
と言って。
ヘナヘナとセンパイが床に座り込む。
「見ろよ、一ノ瀬。」
そう言って差し出したのはセンパイの両手。
その両手は…小刻みに震えていた。
「俺…、さっきすげぇ動揺した。」
そう言って。
センパイは頭を抱えた。