君を想うとⅡ~Secret love~
バカなあたしは、これくらいしか思いつかなかった。
センパイの傷を癒す方法も慰める方法も。
必死だった。
みんなはバカだって笑うかもしれないけど、あたしはあたしなりにセンパイを癒してあげたかった。
これは、あたしなりの精一杯の慰め方だった。
センパイのベルトにそうっと手をかけると
センパイはピクリと体を震わせて反応する。
センパイはこのままきっと落ちてくれる。
快楽の世界に堕ちてくれる。
そう…、思ったのに。
「…ダメだ…、一ノ瀬…。」
センパイはあたしの右手をグッと掴むと。
苦しそうな目をしてあたしを見つめた。