君を想うとⅡ~Secret love~
――センパイ……。
この人は…
ほんとにどこまで正直で真っ直ぐなんだろう。
「…ま…、結果はこのとおりだけどな。」
そうやって寂しそうに笑うあなたが、どうしようもなく愛しいよ。
あたしはセンパイの肩を慰めるようにポンポンと叩く。
「カッコわりぃって言いたそうだな。」
ブスッとしながら呟くセンパイに
「まさか。」
と、あたしは反論する。
「センパイのそういう所…、やっぱり好きだな~って思ったわよ?」
うん。
そんなセンパイだから
きっとあたしは、こんなどうしようもない恋に落ちてしまったんだと思った。
素直にそう思えたのよ。