君を想うとⅡ~Secret love~
「センパイが伊織のコトちょーっと忘れて、水島亜美のコトも吹っ切れて楽になれたら…。
あたしのコト迎えに来てよ。」
そう言って、あたしはセンパイの背中にもたれかかるように体重をかける。
「それって…都合よすぎじゃねぇ?」
「…そう?」
「うん。どう考えたって俺の方がオイシイだろ。」
こんな状況なのに。
センパイはウーンと腕組みをしながらうなり声をあげる。
そんなセンパイが可愛くて。
プッと笑うと
「お前なあ!!人が真剣に悩んでやってんだぞ!?」
プンプンと子どものようにセンパイが怒る。
もー、センパイ。
反則だよ、
かわいすぎでしょ。
センパイがそんなにかわいいと、キスして抱きしめたくなって、胸の奥がキュンキュンして困るじゃないか。