君を想うとⅡ~Secret love~
「じゃ…、狼に変身しちまう前にそろそろ帰るわ。」
センパイが重い腰を上げて、おしりをパンパンとはたく。
「狼になってもいいのに。」
頬杖をつきながらニッとフェロモンたっぷりに微笑むと
「だ~め。俺、友達とそういうコトはしない主義。」
どこまでも真面目なセンパイはそう言って、あたしの頭をポコッと叩く。
「つまんない~。」
ぶすくれながら、目の前にあるセンパイのお腹をポコンと殴ると
「ま~、気長に待ってろ。」
余裕たっぷりにセンパイが微笑む。