君を想うとⅡ~Secret love~
「もし俺が一ノ瀬に惚れちまったらさ。
“ヤらせて下さい~”ってお願いに行くわ。」
はあ~?
なんだそりゃ。
「その前にあたしが違う人と付き合ってたらどうすんのよ。」
なんか、その余裕たっぷりの発言にムカついて。
試すようにそんなコトを言うと
「う~ん、そーだな。
部長の攻め方を研究し直して…。
今度こそ三角関係の勝者になれるように頑張るわ。」
「はあ~っ?なにそれ!!
自虐ネタ?」
あたしとセンパイは声を上げて笑う。
だけど…
そんな日が…いつかくればいいな。
いつか、遠い未来にセンパイが迎えに来てくれるのをあたしは待ってるよ。
主人公でもヒーローでもない。
ただの恋の脇役が、ヒーローに振り向いてもらえるのを…
この部屋でずっと待ってるよ。