君を想うとⅡ~Secret love~
センパイが出ていって、パタンと扉を閉めた後。
あたしはケータイを取り出して、ある女の番号へリダイアルをする。
「もしもし?」
『も、も、も、もしもしっ!!』
「アハハッ!!なんで“もしもし”の4文字でカミカミなのよ。」
『だ、だって~(涙)』
電話の相手は…、伊織。
大好きなあたしの親友だ。
「伊織。アンタに話したいコトがあるの。今から部長さんの部屋に行っていい??」
『…うん。』
「…そ。
じゃ、今すぐ行くから待ってて。」
そう言って。
あたしたちは電話を切った。