君を想うとⅡ~Secret love~



「アンタがもっとイヤな女で、くだんない女ならよかったのに。」



「…えっ…??」






ワケがわからないと言いたげな表情で首をかしげる伊織。







そんな伊織の目を見て。

あたしはフッと笑うと



「そしたら…。
ウダウダ考えずにアッサリサッパリ打ち明けたと思うわ。」




そう告げる。









もっとアンタがイヤなヤツなら、躊躇なんてしなかった。

こんな気持ちを隠し続けることはしなかったと思う。





だけど……



「伊織。
あたしが一番失いたくなかったのは…アンタなのよ。」








結局の所は、あたしはきっとセンパイよりも伊織のコトを好きだったんだと思う。








センパイを想うよりも大きな愛であたしはアンタのコトを愛していたんだと思う。







そう伝えると…

伊織は嗚咽をあげながら号泣しはじめた。







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