君を想うとⅡ~Secret love~



「ごめ…っ、ごめん…、理央…っ!!!」





目の前で泣きじゃくる、伊織。






「バカね、なんでアンタが泣くのよ。」






伊織の頭をポンポンと叩く。






「だって…っ。理央の気持ちなんてちっとも知らずに…。
知ろうともしないで、理央を沢山傷つけた…。」



「バカね。
気づかれなくしたのはあたしよ?アンタはちっとも悪くない。」






伊織にだけは絶対に気づかれたくなかったからね。

そうとう演技も頑張ったわよ。







「私が…しゅーちゃんの話するの…、イヤだったでしょ?」



「…まあね。
だけど慣れたわ、10年もこんなことやってたら。」







さすがに赤裸々な初Hの話を聞かされた時には、ショックを受けたけど…。



乗り越えたら聞き流せるようになってきた。




< 142 / 476 >

この作品をシェア

pagetop