君を想うとⅡ~Secret love~
「ごめ…っ、ごめん…、理央…っ!!!」
目の前で泣きじゃくる、伊織。
「バカね、なんでアンタが泣くのよ。」
伊織の頭をポンポンと叩く。
「だって…っ。理央の気持ちなんてちっとも知らずに…。
知ろうともしないで、理央を沢山傷つけた…。」
「バカね。
気づかれなくしたのはあたしよ?アンタはちっとも悪くない。」
伊織にだけは絶対に気づかれたくなかったからね。
そうとう演技も頑張ったわよ。
「私が…しゅーちゃんの話するの…、イヤだったでしょ?」
「…まあね。
だけど慣れたわ、10年もこんなことやってたら。」
さすがに赤裸々な初Hの話を聞かされた時には、ショックを受けたけど…。
乗り越えたら聞き流せるようになってきた。