君を想うとⅡ~Secret love~



「正直キツイ時もあったけど…、嬉しい気持ちもちゃんとあったのよ?」



「……えっ…?」







そう。

キツくてツラい片想いにも少しはイイコトだってあったの。








「あたしの知らないセンパイをアンタだけが知ってるかと思うと、嫉妬で気が狂いそうだったけど…。


幸せそうに笑うアンタを可愛いと思う気持ちもちゃんとあった。」




「理央…。」



「アンタが幸せそうに笑ってたら、こんな気持ちになるのも仕方ないのかなって思えたのよ。」







結局…あたしはアンタが可愛くて仕方ないのね。


アンタが気にくわない女だったら速攻、叩き潰してやったのに。






そう言って、自嘲気味に笑うと







「~~っ!!…理央っ!!!!」








伊織があたしの胸の中に飛び込んできた。




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