君を想うとⅡ~Secret love~
「理~央ぉ~…っ!!」
「ハイハイ。
泣いたり怒ったり、アンタってオンナは忙しい女ねー。」
泣きじゃくる伊織の肩をポンポンと叩くと、何度も伊織はゴメンと呟く。
伊織は伊織なりに後ろめたいきもちや、いろんなものと葛藤してるんだろう。
だけど…
「伊織、ゴメンはもうやめよ?」
「…えっ…?」
「ゴメンなんて言われたらあたしの気持ちもあんたの気持ちも、おかしいモノみたいに聞こえるじゃない。」
あたしも伊織も何も間違ったりしてないじゃない。
「あたし達2人は、たまたま同じ人を好きになっただけよ。
選ばれなかった方が可哀想なんじゃない。選ばれた方が悪者なんじゃない。
この結果は…仕方のないことでしょう?」