君を想うとⅡ~Secret love~
一通り話終わって
「じゃあ、あたし帰るね。」
腰を上げて帰ろうとすると。
伊織と部長さんは“玄関まで送るよ”って言ってあたしの後ろをトコトコとついてきてくれた。
「じゃ、また明日ね。伊織。」
「うん。話してくれてありがとう、理央。」
お互い笑顔のままバタンと扉を閉めると。
『…ホント…。
…いい度胸してるよね、高宮。』
えっ!!!!???
聞いたコトもないような低い声が扉ごしに聞こえてきた。