君を想うとⅡ~Secret love~
『高宮は…自分が誰のモノなのかよくわかってないみたいだね。』
『んっ…あっ…、アァッ。ンッ…桐谷…慎……ッ』
『仕方ないからわからせてあげるよ。
心とカラダでちゃ~んと…ね??』
『やあぁ…っ。』
扉越しに聞こえてくるのはドSに攻める部長さんの声と、伊織のはしたないあえぎ声。
はあ~。
アホらしい。
玄関で何ヤッてんのよ、あの2人は。
あたしは深くため息を吐きながら廊下を歩いた。
きっと明日は身体中にキスマークをつけられた伊織がヘロヘロになりながら、ゴミ捨てに帰ってくるだろう。
可哀想に。
ありゃ大分イジメられるな~。
そう思うと、少し伊織が不憫に思えた。